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検診が病気を作る

検診が病気をつくる

健診・人間ドッグ

世界に類をみない日本発祥のシステム。人間ドッグで有難がるのは日本だけです。人間ドッグの受診は、1984年41万人だったのが、30余年後の2009年では、約7倍の301万人にまで激増しています。
世界では、病気が起きていないのに、わざわざお金を払って、病気の判断基準も曖昧で危険な検査を受けません。

世界では、人間ドッグや健診(健康診断)の代わりに、初期医療が浸透。医師会や大学病院の権力からやや離れた、地元のかかりつけ医やホームドクターを持つことが社会に根付いている。人間ドッグの形骸化した「正常値」より、時間をかけて何でも包括的に相談に応じ、説明責任を果たしてくれる顔の見えるホームドクターを作っておくほうが望ましい。

 「人間ドックに入れば、ありとあらゆる検査の中で何らかの病気が見つかりますが、その中には無理に治療が必要でない微細な病気も多く、結果的に過剰医療に繋がって身体にダメージを与えてしまう恐れがあります。そもそも、人間ドックという言葉があるのは日本だけ。推奨している国も他にはないのです」(週刊現代2012.11..2.15新潟大学岡田正彦名誉教授)

(↓NY科学アカデミー会員 中原英臣医学博士)

医師は手ぐすね引いて待っていても食べてはいけません。病院は「人間ドッグ」という投網を投げて、再検査に引っかからせ、「患者」を見つけ出す必要があるのです。人間ドッグなら医師法に触れず堂々と宣伝ができる。人間ドッグは、いわば「病気を作る商売」。再検査に持つ込むためにやたら「異常」を連発するのです。」


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「コンピュータはたった1mgでも超えればすべて「異常」と判定します。この杓子定規な手法の結果、多くの人が再検査に回されるのです。中性脂肪は脂肪の多い食事をしただけでビックリするほど数値は上がり、3~6時間ピークは続きます。いろんな条件を加味しないと、簡単に高脂血症とは決められないはず。」


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 欧米では、EBM(エビデンス ベースド メディシン)、つまり科学的根拠に基づく医療という考え方を最重要視しています。
 日本人はあまりにも多くの検診を受けすぎています。
 専門家の立場から言わせてもらうと、行政はいわば医療の素人集団。本来の目的である『治す』ということよりも『早期発見』、とにかく見つければいいという姿勢のほうがなぜか優先されているのです。
 (前田医院理事長 アメリカ内科上級医院 前田賢司氏)





メタボ健診の罠

東海大学医学部教授 大櫛陽一氏
(大阪府立成人病センター、同立母子センター、大阪府立病院など歴任)
「メタボの罠」「コレステロールと中性脂肪で、薬は飲むな」など著作多数。

健診には、健康な人間を「病人」扱いにする罠が張り巡らされている。
特にメタボ健診の基準はインチキそのもので、世界からも批判を浴びています。

メタボ基準を作った人物たちが製薬会社から寄付を受けているのだから、当然の理かもしれない。健康診断の”正常値”には、巨大な利権が絡んでいると考えてもらっていいのです。

厚生省は、「メタボとメタボ予備軍」について、誤った測定法を定め、その結果、40歳~74歳において、男性は半数、女性は1/5、総数1960万人と結論づけ、2006年5月に”2兆円の医療費削減”を掲げて、2008年からメタボ健診による対策をスタートさせました。


メタボ健診

メタボ= 条件① + 条件②のいずれか

条件① 腹囲:「男性85cm以上 女性90cm以上」 OR 「BMIが25以上」
条件② 高血糖 血糖100㎎以上
    脂質異常症 HDL40㎎未満 OR 中性脂肪 150㎎以上 
    高血圧   収縮期 130mmHg以上 拡張期85以上
    喫煙


しかし、開始1日前になって「20年後に3000億削減」と大幅に下方修正し、つまり逃げ道を作っていたのです。

メタボ推進派も、構造的に医療費の削減にはならないことを理解しているはずです。なぜなら、日本のメタボ健診は、欧米各国と異なり、投薬治療によって成立しているものだからです。
海外では通常、生活習慣改善の指導が治療の柱となっていますが、日本では、受診者の7割が薬対応


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ウエスト測定が、日本はわざとヘソ位置に!!

海外では、内臓脂肪を最も反映する位置として、「肋骨下~骨盤の上」で測定するが、
日本では「ヘソ」の位置で測定してしまっている。男性の場合は差が無いが、女性は骨盤の大きな人がいるため、内臓脂肪ではなくて骨盤の大きさを反映してしまった。
医学的意味を大きく損なった、稚拙なミスです。

「なぜ女性のほうが大きいのか}、また世界最長寿国でなぜ中年の半数の男性が病気なのか?」という私が抱いた素朴な疑問について、当初はマスコミも盛んに突っ込んでくれましたが、ジャーナリズムと広告収入の関係などの問題もあり、メタボ批判はなくなりました。指摘が上がるのは、海外からだけです。

2006年秋、国際糖尿病連合は「日本のウエスト周囲径基準は奇妙、使わないように」と日本に勧告。同連合は2007年6月、「日本人の基準は、男性90cm、女性80cmとする」と修正しましたが、厚生省は聞き入れませんでした。

かつて「総コレステ220㎎で高脂血症(現 脂質異常症)」と決めた中心人物が、このウエストの誤った基準値を決めた人物です。
220㎎というのは、中高年女性のちょうど中央ゾーン。つまり中高年女性の半数を「病人」に仕立て上げることに成功したわけです。それにより製薬企業に膨大な利益をもたらし、本人には製薬企業から驚くような寄付がされています。


BMIは痩せ過ぎに注意!

(大櫛医師)

BMI=体重/身長(M)/身長
たとえば、65k/1.7/1.7=22.5 となります。

日本基準は、25以上が肥満となります。
なお、男性のウエスト85cmは、23.5に相当します。


* 世界基準は30以上

人種、性別、年齢にかかわらず、22が平均値になっています。

肥満の世界基準は、30以上

実は、「日本人は世界一スリム」という研究結果があり、意外に知られていない”常識”だ。
日本人が、世界基準の30以上にすると、肥満は男女ともに約3%しか存在しないことになる。
ところが、日本基準の25以上にすると、23.7%、なんと10倍近くにまで増える計算になる。
欧米では、25~29.9の群は「正常高値」としている。この群は、最も死亡率の低い健康な集団である。

肥満が少ないと、当然ながら、日本肥満学会の権威が小さくなる。そんな事情があるのでしょう。


* 痩せ過ぎは、命が危ない

35を超える0.3%の中高度肥満」の人だけに集中した「生活習慣指導」を行うことが重要ではないかと思います。また、「痩せ過ぎ」の危険があるため、上限値だけではなく、下限値も示す必要があるのです。

「痩せ過ぎ」になりBMIが18.5未満にまで低下すると、25~26.9の「やや太り気味」と比べ、3倍以上の死亡率を示しています。欧米では18.5未満のファション

高血糖値(糖尿病)は「痩せ」が多い

糖尿病は、一言でいえば「炭水化物代謝異常で、食事の際に血中に入った大量のブドウ糖を、取り入れることができなくなる」という病気です。

1型と2型に分類され、2型が9割以上
生活習慣が悪くて、糖尿病になりました」というのが2型。

●糖尿病基準値
「空腹時血糖」と「ヘモグロビン・エー・ワン・シー(HbA1c)」
どちらかが高いと糖尿病が疑われます。

空腹時血糖 126mg以上
HbA1c 6.5%以上

「空腹時血糖」
100mg  → 保健指導
110~125 → 境界型糖尿病(糖尿病予備軍)
126~   → 糖尿病 受診勧奨

「予備軍」の若い人たちは、数年以内に糖尿病に移行する可能性がかなり高い。
他の検査項目の「厳しさ」とは逆に、糖尿病の基準は、若い人にとっては見逃され、ゆるすぎるといえるでしょう。

●糖尿病は「痩せ」が多い
糖尿病になった人で、BMIが25未満は55%、日本で肥満とされる25以上が45%、
30以上(国際的な肥満の基準)ではたったの7%。
このように、糖尿病は意外にも「痩せ」のほうが多いのです。




高血圧

(大櫛医師)

高血圧は、脳梗塞や脳内出血、くも膜下出血の原因とされていますが、しかし、血圧に関する話は”常識のウソの宝庫”なのです。

●基準値

最高130mmHg以上 / 最低85mmHg以下
最大か最小のどちらか一方だけが高めの場合も高血圧となる。

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「日本高血圧学会」は、「これらの改定を裏付ける科学的根拠は乏しく欧米の基準に追従するための改定だ」としています。


* 癒着で、基準値を下げた

基準を下げれば患者数が増えるのは当然のことです。その結果、降圧剤など薬物の使用量が増大します。ですから、降圧目標値は高血圧患者を増やすための「魔法の杖」なのです。

基準を決定する委員会に、企業と「癒着」する委員がいて、企業側に有利な基準となることは珍しい話ではないのです。これを「利益相反」といいます。血圧の場合で言うと、基準値を決める委員が、おもに製薬会社のために数字を操作することです。

最初に血圧の基準値を下げたのはWHO(世界保健機構)です。ですが「WHOの予算の7割が、製薬会社に依存している」という事実は、知る人ぞ知る「常識」なのです。


* メタボ健診における、むちゃくちゃな高血圧の猶予期間

現行のメタボ健診の場合、3カ月で目標値を下回らなければ、薬物治療となります。
しかし、生活習慣を変えても血圧の場合、下がってくるのに6カ月はかかります。そのため、ほとんどの人が薬を投与される結果になってしまうのです。
日本高血圧学会は130/85を目標としているので、この値に到達するまで薬物が投与される可能性があります。


* 加齢とともに血圧上がるのが正常

血圧が低すぎると、脳や末梢神経に必要な「栄養・酸素」を送れなくなります。
以前は、血圧が高すぎると血管が破れてしまい出血するといわれていましたが、栄養状態のよくなった現代人では、最高血圧185までは破れないとされています。

また、普段、血圧が160以下であれば、少し高くなっても185を超えることは少ないのです。


* 降圧すると、酸素・栄養が行かず、危険!

H20の国民健康・栄養調査では、成人の25.9%が降圧剤を服用。
加齢とともに服用が増加! 70歳以上では52.2%とい2人に1人が服用。
その医療費は約3兆円と推計されています。

薬で無理にさげると、日常生活能力が低下し、転倒することがあります。
75歳以上の副作用の出現率は、以外とくらべて2~3倍もあります。薬剤による降圧剤治療が、皮肉にも寝たきり老人を増やしている可能性もあります。
また、脳にいく血液を減らすということは、命に係わるリスクが当然ともいえます。


* 降圧すると、脳梗塞などの死亡率が上がる!

70~80歳男性では、血圧が低すぎると死亡率が上がる傾向があります。
さらに、最高血圧180の人が、降圧剤治療により死亡率5倍!になります。
本来血圧の高い人ほど治療を必要としているはずなのに、逆結果となっています。



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中性脂肪は300(脂質異常症)でも、全く治療不要!

(大櫛医師)

食事のたべすぎなどで、糖の余剰分をもとに、肝臓で中性脂肪が作られます。
なお、アルコールによってその合成は促進されます。

受診基準は、300mg以上。(保健指導は150mg以上)

欧米では、1000mgまで、家族性脂質異常(日本では1/500人)という伝染病以外、薬剤は不要。私は、中性脂肪は1000まで大丈夫だと考えています。

健診の1週間前に食べすぎが続いていたら、一時的に中性脂肪値が高くなることもありますが、「短期間で変化する数値」だということを肝に銘じてください。副作用のある薬で下げることのほうが、よっぽど危険です。

家族性脂質異常症ならば、中性脂肪値は900近くとなり、LDL-Cも200mg以上が多く、男性では50歳までに約5割が心筋梗塞を発症します。運動と食事改善で数値が下がれば、家族性脂質異常症ではありません。

日本の基準値は、死亡率が最も低い群なのです。家族性脂質異常症以外の人であれば、この基準値を治療目標にする必要がないことは明らかなのです。

中性脂肪値を下げるには、
① 余剰糖分が出ないように、空腹となってから食事を採ること。
② 寝る前に10分、軽い筋トレ。少し筋肉痛が出る程度が理想。




高コレステロール(脂質異常症/ 旧 高脂血症)

コレステロール=脂質(約8割が肝臓でつくられる)
・・・ご飯などデンプンを分解してできたブドウ糖や、魚肉のタンパク質や脂質、を材料として肝臓でつくられる。細胞膜・神経細胞・ホルモン・脂質を消化させる胆汁酸の各材料となる人体不可欠のもの。

中性脂肪・・・細胞のエネルギーにつかわれる

コレステロールと中性脂肪、肝臓のなかの血液中で、「タンパクという船」にたくさん乗船し(結合し)、「リボタンパク質」となる。
血液は水なので、脂であるコレステロールも中性脂肪も、血中は流れにくいので、そこで水と親和性のあるタンパク質という「船」が必要になるというわけです。


リボタンパクの大きさ順(=出航から帰還まで順)

●55%が中性脂肪のVLDL(超低密度のリボタンパク質)→肝臓から全身末梢へ

肝臓で積荷された船。たんぱく質より脂が大量なので、極めて低比重Very Low Density。
VLDLは各細胞を回り、それぞれ細胞は、エネルギーとなる中性脂肪、新細胞つくるためのコレステを、必要に応じて受け取りますが、さきに中性脂肪を受け取ります。

コレストロールの使いみちとして、エネルギー発電所であるミトコンドリアの正常構成、遺伝子を包んでいる核の膜、遺伝子情報にもとづいて酵素などのタンパク質やステロイドホルモンなどの脂質を製造している小胞体などあります。
細胞でも、コレステをたっぷり必要とするのは、副腎(ステロイドホルモン)や、卵巣(卵巣ホルモン)です。

細胞にある受容体は、化学物質などを感知し、脳に報告し、脳から命令がきて、必要な物質を細胞内に入れたり、細胞から酵素を出して、体の調整をしたり、また、遺伝子複製(細胞分裂)など恒常的に行ううえで、フル回転する細胞にとってコレステは欠かせません。

細胞は、余ったコレステは、貯蔵形のコレステに変換させて、貯蔵しています。

●45%がコレステロールのLDL(低密度のリボタンパク質)

積荷が減った船は、まだまだ比重が軽い(Low Density)ので、この状態の船がLDLです。

医学では、「LDLが大量に末梢に運ばれると、代謝できずに、活性酸素により酸化され、アテローム(粥状)をつくり、動脈硬化を起こす悪玉」といわれている。

しかし、コレステロールが不足するから新陳代謝ができないのです。悪玉などととんでもないことで、LDLこそ善玉で、つまりコレステロールには悪玉はないのです。

●50%がコレステロールのHDL(高密度のリボタンパク質)→末梢から肝臓へ戻る

船には、別の異なる船があります。これは「タンパク質の比重が高い(High Density)船」です。
細胞で、使っているうちに古くなったコレステや、余ったコレステを、積荷とします。

医学では、「コレステ=悪玉」という概念があるために、コレステを回収するこの回収船だから、「善玉」といっています。しかし、医学が望むように、もし、LDLが少なくなっていき、HDLが多くなっていけば、細胞から必要以上にコレステを奪って回収するということになり問題なのです。

そうして肝臓に運んでいき、肝臓は、コレステは貴重だから再利用します。このリサイクルがあるので、少々の飢餓があっても生き延びられますし、いろんな動物のなかで最も長寿なのです〔ただし毒素の毒性が高いコレステロールほど細胞を傷つけたり、血管にアテロームを作り、それが硬化し動脈硬化などを起こします〕。なお、一部は胆汁酸の材料となります。


以上、重要な「コレステロール循環システム」断ち切ってしまうのが、コレステ低下剤です。代表格のスタチン剤は、肝臓でのコレステロールの産生抑える働きです。
積荷が少ないので、細胞はコレステ不足となり、あらゆる細胞は不活性化していきます。


* 低下させると死亡率が高まる

(大櫛医師)

コレステロールは不可欠な物質であり、低くすると免疫力が低下し、がんや肺炎の死亡率が増加します。

心臓病やがん、肺炎などすべての死亡原因を含めると、
男性の場合 LDL-C 100mg以上 で死亡率低く
      LDL-C 100mg未満 で死亡率がだんだん高くなる。 
100mg未満 になると、呼吸器系とがんで死亡率が上昇する。


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さらに別の調査では、高コレステのほうが、脳卒中による死亡率が低く、症状も軽いことが判明しており、コレステを低くすると免疫力は低下しさらに血管などがモロくなります。


つまり、高コレステは、日本では総死亡率が低いことが判明したのです。
コレステロールは高くても大丈夫ということです。
したがって「悪玉」とされているLDL-Cは濡れ衣だと言えるでしょう。悪玉どころか、体にとって最も必要なものなのです。


「総コレステロール」での調査結果からも一目瞭然です。
これは薬を使用せずに、ただ単にコレステロール値が高いか低いかで、どのくらい死亡率があるかということです。

(浜六郎医師)

NIPPON研究「男女とも240~260未満の人が死亡の危険が最も低い」
八尾市調査「男女合わせると240~280未満までの人が最も死亡の危険率が低い」
守口市保険センター保険総長の辻久子さん「男性220~240未満、女性240~260未満の人が最も長生きでした」


もともと200~240の普通の人は、心筋梗塞になっていても再発死亡する割合が低いのです。
200以下にすると、心筋梗塞再発による死亡率が上昇します。
180未満にすると、がんと脳卒中が増加します。脳卒中後も薬をつかって下げると再発死亡率が上がります。
もともと普通の値の人が、心筋梗塞を恐れ、薬剤を使ってしまうと、
一気に180以下、場合により160まで下がってしまうので、大変危険なのです!

製薬会社主導で研究者たちが薬をつかった追跡調査をしたのが有名な「J-LIT」ですが、この研究者たちは、この心筋梗塞の驚くべき事実に、絶対に触れようとしません

製薬会社が薬剤の宣伝パンフなどで行っている「科学的根拠にもとづく治療」などの表現は、誇大広告、詐欺広告に当たるので即刻中止すべきです


* 不必要な服薬で毎年大量死している

(浜六郎医師)

2006年時点では、760万人がスタチン剤というすぐコレステが下がる薬を飲んでいます。

代表格のスタチン剤は、肝臓でのコレステロール生成を抑えるため、あらゆる細胞は弱っていきます

筋肉溶解での痛み、肝臓異常、うつ病、記憶喪失の副作用があります。
キラーT細胞、NK細胞も弱るため、一日5000個生まれているがんの増殖を助長します。

つまり、スタチン剤は免疫抑制剤でもあるのです。臓器移植の際、異物として攻撃しないように、このスタチン剤を使用します。免疫抑制剤は、発がん性物質であることはいうまでもありません。ですから、決して気軽に飲むような薬ではないのです。

単に副作用だけではなく、コレステロールを低下させること自体が死亡率を高める、というリスクも覚えておいてください。

薬によって低くし過ぎた危険度と人数

「危険な200未満」が330万人
「かなり危険な180未満」が140万人
極めて危険な160未満」が50万人

綿密な調査理論によると、本来死ななくてもすんだはずの値の人が、薬を飲んだために亡くなった数は毎年1万人になります。


問題は薬で下げてからの死亡率で、恐ろしく激増することが以下のグラフからわかります。

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コレステロール低下薬は、サプリやビタミン剤のように手軽に利用すべきではありません。
スタチン系は、肝臓でのコレステロール合成を阻害し、LDL受容体が増加させて血中のコレステを取り込む。「横紋筋融解症」などの副作用がある。

「横紋筋融解症」という命に関わる副作用もあり、市販前試験(半年~1年)では、10%~30%の人に肝機能異常筋肉痛などの異常が発生しています。
最近は、脳関門を通過して、記憶消失、うつ病、などの原因になることもわかってきました。
なお、「横紋筋融解症」が発症した患者の余命は15年とされている。
『私は薬に殺される』福田実 著は、健康診断をきっかけにコレステロール低下剤服用、次々と副作用と悪化を繰り返し、重症にたおれ、1人で裁判を起こし勝訴したドキュメンタリー。

なお、日本の様々な研究者たちの見苦しい言い訳、として詳しくは有名な「コレステロールに薬はいらない!」浜六郎著に具体的データをもって記されています。


生活習慣病という病気は、すべて化学合成物質や食や運動を含めた生活から起因しています。
「数値が高いから」という医師の指摘にたいしては、起因を改めることでよいのです。
低くするために手段を選ばす毒物を入れて、結果、他臓器で死の危険が高まっても関係ない、」というのが現実です。


* 製薬会社が使う偽装パンフ

画像の説明

上図が製薬会社が使うパンフデータです。
コレステ値が最低の人を基準としています。

下図は、総死亡率が最低だった240以上を基準としてたデータです。
「今総死亡率は最低にあるが、コレステが高くなると死亡率がどう上がっていくか?」
ということです。つまり今一般的な健康状態の人が、医師からコレステが高いと診断され、薬剤ではなく何らかの方法で下げていくと、総死亡率のラインがひたすら上昇していくのです!

ましてや、薬剤で下げていくと、大変危険となっていくのです。


* 心筋梗塞は女性は男性の半分なのに、中年女性の半分が低下薬!

心筋梗塞との関係は少ないのに、低下薬を処方する。

最近では薬で下げても、心血管の病気を防げないことがわかってきました。
血管に持続する炎症がありコレステが高すぎる場合は、心筋梗塞のリスクはあります。

しかし血管炎症がなければ、心筋梗塞コレステロールとの関係は少ないのです。

ちなみに、日本人の心筋梗塞の発症率アメリカ人の1/3程度。
日本女性にいたっては、受診した女性の約半数が高コレストとされ、心筋梗塞をおそれ低下薬を処方されますが、実は心筋梗塞は発生数は日本男性の半分です。
また、心筋梗塞死亡率が上昇するのは70歳以上なのです。


* 総コレステ→LDL-C に変えた陰謀

メタボ健診導入と同時に、総コレステ値が廃止になりLDL-C値になりました。

総コレステ220mg以上が「高脂血症」の基準でした。
「将来、心筋梗塞で亡くなるぞ!」と脅されていたのですが、この基準は厳しすぎたのです。心筋梗塞発症が日本の3倍もあるアメリカでさえ、総コレステ基準は280mg以上だったのです。

とうとう日本国内でも「おかしいのでは?」という批判が相次ぎ、「総コレステロール」という項目はいったん隠されてしまったのです。

しかし、「LDL-C(コレステロール)」という新項目に衣替えをさせてからも、本質は変わっていません。厳しい基準値で、最も正常が多い層に、あえて「異常」というラインを引くという手口が発揮されたのです。

受診した中年女性の約半数をがっつり取り込み、低下薬を処方する・・・という総コレステ時代の構造は現在も見事に継承されています。

私の試算によると、この世界基準との60差のおかげで、患者数は約11倍に捏造されました。おかげでコレステ低下薬の売り上げは急増し、年間3000億を記録しました。




超音波検査での結石発見が怖い

肝がんやすい臓がん、乳がんなどを詳しく調べるときには威力を発揮する。

「超音波検査でわかる病気は深刻でないものがほとんど。患者の恐怖をあおるだけ。たとえば、胆石。がんの次に気になる病気だと思いますが、人間ドッグで発見されなかったら死ぬまで全く知らずに過ごしたと思われる『サイレントストーン(無症状結石)』であることがほとんどなんです。胆のうポリープも、ほとんどの場合、胆石と同じように問題ありません脂肪肝肥満が原因なので生活習慣を改めれば治ることが多いですし、腎のう胞という病気も『のう胞腎臓』を除けば、ほぼ心配はなし。人間ドッグを受ける最大の目的は、糖尿病、高血圧、がんなど、本人が気づかない病気を見つけることにあるとすると、超音波検査が重要だとは思いません。医療機関は高価な医療機器を減価償却したいので、な~んて深読みしすぎでしょうかねえ」(NY科学アカデミー会員 中原英臣医学博士)


発見ポリープはすぐに手術不要

「胆のうポリープをほっておくとどうなるか?という研究があります。ポリープは見つかったけれど、症状がない109人を対象に1年間、定期的に超音波検査を行いました。ポリープが1cm以上の人は6人でしたが、ポリープが大きくなったのは1人(癌化せず)。残りの5人は大きさが変わらず。つまり胆のうポリープをほおっておいても、がんになったものはなかったといえます。
 現在もっとも問題になっているのは大腸ポリープ。その多くは『過形成性ポリープ』と呼ばれる5ミリ以下の小さなものです。内視鏡検査で見つかっても手術を受けずに放置しておけばいいとされています
 しかし臨床現場では、ほとんど手術で切除されています。なぜなら内視鏡検査に習熟していない医師の場合、『過形成性ポリープ』との診断をつけることが出来ず『念のため』切除してしまうことが多いからです。切除したポリープが病理検査の結果、『過形成性ポリープ』とわかっても、すでに手術したことを正当化するために『がんになる前でよかったですね』と言うひどい医師さえいます。
 ズバリ、手術代は検査費用の4~5倍になります。
 ポリープはがんになるから、と思い込んでいると、ドンドン内視鏡検査を受け続けることになってしまいます。内視鏡の先端が胃の粘膜を傷つけ出血したり、特に『穿孔』といって胃の壁を突き抜けるような事故が起こることがありえます。」(NY科学アカデミー会員 中原英臣医学博士)


多発する「人間ドッグ症候群」

異常を告げられたその日から、ストレスに弱い胃や心臓の不調を訴える人が急増している。
「異常があると言われ、そのストレスから本当の病気になってしまったら、本末転倒です。逆に、人間ドッグで異常がないと言われても過信をしすぎて見落とされた病気が進行する可能性もある。日本人もそろそろ人間ドッグ信仰から脱却しませんか?」(NY科学アカデミー会員 中原英臣医学博士)


「健診・検診(含む人間ドッグ)」を受けない理由

新潟大学教授 世界的な免疫学の権威者 安保徹氏
(安保氏の血圧は180、総コレステは330)

「受けない理由は、受けたきっかけに間違った医療に引きずり込まれてしまうことに気づいたからです。例えば、最近まで総コレステロールの値が220mgを超えると高脂血症だといわれていたのですが、私が調べてみると、健康な大人の平均が220mgからプラスマイナス50の範囲だったのです。薬を飲むとコレステロール値は確かに下がるけれど、同時に、コレステロールを生産しているミトコンドリアも減る。ミトコンドリアは、筋肉や肝臓や脳にエネルギーを供給する「元気な素」だから、これが減ると、筋肉を維持できなくなる。その一例が横紋筋融解症で、筋肉が発達した成人男子なら3年くらいで車椅子生活になってしまいます。
 この基準を決められた当時は、コレステロールに関する知識が乏しく、単に『動脈硬化の原因である』という考え方しかなかったわけです。しかし、ある時代に正しいとされていても、時を経て振り返ってみると間違っていたということは珍しくないし、避けようがないのです。
 血圧の基準値も『血圧が高いと血管が破れてしまう』という物理的な心配が優先され、最高血圧140mm以上で高血圧と診断されます。でも現実を見ると、血圧が200以上で100歳を超える元気なお年寄りがたくさんいます。血圧の高低は、遺伝的要素で決定される傾向が強く、身長の高低と同じようにその人の個性なんです。」


早稲田大学国際教養学部教授 池田清彦氏

「何よりも、検査を受けて結果が出るまでに『大丈夫かな、病気だったらどうしよう』って心配するのがいけない。これって、すごく免疫力を下げることなんです。免疫力が下がったらがんが増殖してしまうから、いつもニコニコと笑っている人のほうが確実に免疫力が高くなるんです。それに、X線などで必要以上に放射能を浴びるのは体に悪いですよ。
70歳以上は高血圧の人のほうが長生きすることがわかっています。コレステ値に関しては、総コレステが低いほうががんになりやすく250mg前後の人が一番長生きするというデータがあります。僕の総コレステは260mgくらいだから、データ的には十分長生きできるというわけです」


経済学者 拓殖大学学長 渡辺利夫氏

「日本のすべてのがんの3.2%がCT検査に由来するという調査結果もあります。がんの可能性は極めて低いのに、検診でがんになるというのは、おかしな話ではありませんか。また、CT検査を原因として発症した肺がんの潜伏期間は2~3年であるのに対し、喫煙による肺がんの潜伏期間は約25年だそうです。私はこの結果を見て、肺がん検査など一切せず、タバコを吸い続けることに決めました。
アメリカの権威ある医療機関で検診を定期的に行った人と放置した人の肺がんの死亡率を10年にわたって調査した結果によると、6年を境に、検診を行った人たちのほうが死亡率が高くなっているのです。検診によってがんの発見率は高くなっても死亡率は変わらず、むしろ上がるというのです。それならば、痛い思いをして毎回病院に行って検査するよりも、残された時間を有意義に使ったほうが人生が豊かになると思うのです」


鶴見クリニック 鶴見隆史氏

「よほど健康に自信があれば健診を受けてもいいかもしれないが、ほとんどは自動的に病人にさせられるのが現状。異常があればすぐに薬を処方し、本当の病気にさせられてしまうのです。
健診の前に甘いものなどを食べ過ぎれば、血糖値が高くなるのは当たり前。しかし、たった1回、血糖値が高かったという結果が出ただけで、病人という烙印を押され、インスリン投与が開始されます。半年も打ち続ければ自分でインスリンを作ることが出来なくなります
1965年には22.5万人だった糖尿病患者は、現在880万人にも増えて、予備軍を含めると2200万人にも上ります。
食生活も関係していますが、薬で儲けたい製薬会社のワナにまんまとハマった結果ではないかと考えています。対処療法は西洋医学の本質です。外傷などの救急には効果を発揮しますが、予防という観点はなく、がんや糖尿病などの慢性病には弱い。さらに根治も出来ない上、薬漬けの日々を送ることで副作用が出たり、新たな病気を引き起こしたりすることもある。
見かけだけをよくするのが現代の医療なのです。治療をすることで検査の数値はよくなって正常になったように思えても、細胞は劣化し、寿命は確実に縮まります。実際、アメリカでの死因の1位は、医師たちの医療過誤なのです。私は日本でも医療過誤の死者の多数含まれているのではないかと疑っています」


がん検診

がん検診は、「健康増進法」に基づく省令で、市町村には努力義務があるだけだが、受診数は増加傾向にある。国の「がん対策推進基本計画」では2011年までに受診率50%を掲げていたが、やや低下傾向にある。欧米では70、80%もあり、それを目指す声も多い。
胃がん検診、大腸がん検診、肺がん検診、乳がん検診、子宮がん検診、がある。

H24~28の五年間における「がん対策推進基本計画」

「重点課題」
1. 放射線療法、化学療法、手術療法の更なる充実とこれらを専門的に行う医療従事者の育成。がん医療を専門的に行う医療従事者を養成するとともに、チーム医療を推進し、放射線療法、化学療法、手術療法やこれらを組み合わせた集学的治療の質の向上を図る。

H19からの「全体目標」
1. がんによる死亡者の減少
(75歳未満の年齢調整死亡率の20%減少)
2. 全てのがん患者とその家族の苦痛の軽減と
療養生活の質の維持向上
3. ○新がんになっても安心して暮らせる社会の構築

「個別目標」
5. がんの早期発見
がん検診(胃・肺・大腸・乳・子宮頸)の受診率を5 年以内に50%(胃、肺、大腸は当面40%)を達成する。
画像の説明


(近藤誠医師)

CT検査で2割がんが低下するというアメリカがん研究所のレポートが発表されたが、まだデータが揃っていない中間報告のようなもので完全な論文にはなっていない。
これまで発表した中間報告があとからひっくり返されたケースがある。

がん検診をしても、がん死亡は減るはずが無いのです。
がんは、転移するがんと、転移しない「がんもどき」があり、転移がんは検診で見つかってもすでに転移しているので治療は不可能。
「がんもどき」は、治療しなくても進行しないので命取りにはならないのです。

がん検診は政治的、経済的な思惑というのが大きいのです。
胃がん検診は、もともと日本で胃がん死亡者が多いから「何とかしよう」という動きがあり、日本経済も戦後復興を遂げ昭和30年代にがん検診が始まった。そのときの考え方は、「がんは見つかったときはもう手遅れというケースがほとんどだから、早期に発見できれば治るんじゃないか?」というもの。しかし、それはデータに基づくものではなく、信念のようなものでしかなかった。
実際、小さながんを発見して手術をすると、患者はその後も長く生きる。しかし、先ほど述べたように「がんもどき」は手術しなくても長く生きられる、ということが当時はわからなかった。この説、私だけじゃなく世界中に同じ主張をしている専門家が存在します。しかし、これを認めてしまうと現代医療のかなりの部分が潰れてしまうのでなかなか広まらないのではないでしょうか。


「胸部X線を例にとると、受けた放射線量を体の表面で測るのか、それとも体の内部で測るのかなどによって、数値は異なります。また、電球のようなX線管からパッと放射された放射線のうち、何割を体に受けたのかを調べる計算も非常に複雑です。さらに、被験者の体格なども考慮にいれなければなりません。
このように正確なデータが少なく、また、報告された数値にも幅がある場合、医療をすすめる人の心理として、害が少ないことをアピールしたい気持ちがあり、どうしても数値を少なく見積もる傾向が出てきてしまう。あるとき、日本の医学書に、アメリカの政府機関が調査したものよりずっと少ない被ばく量の数値が掲載されていたので、その根拠となるデータを辿ってみたんですね。ところがなんと、そのデータがどんなに探しても見つからない。エピデンス(科学的根拠)を求めて玉ねぎの皮をどんどんむいていくと、最後には何も残らなかった、というこの驚くべき事例は、医療被ばくの話だけに留まりません。薬や治療法の有効性といった他の分野でも、同じようなことがたくさんあるんです。」(新潟大学医学部教授 岡田正彦)


危険で不要なCTとX線が横行

(内海医師)

不要なX線撮影

著名な米国の医学者であるロバート・メンデルソン医師は、アメリカで行なわれているX線撮影の三〇%は、医学的に何の必要もないと述べている。私はその数字でさえ少ないと思う。X線撮影による不必要な放射線の遺伝子影響により、アメリカ人の三万人に死者が出るであろうことが示唆されている。

では日本ではどれほどまでにこの検査の影響を受けているであろうか? 日本は世界一のCT保有国であり、その台数や検査数は二位以下を大きく引き離している。2011年に日本では原発事故があり現在でもこの問題は進行形である。この放射能の問題を論じるときに、日本国内で原発事故により被った放射能被曝は、CTなどより低いなどという論調で扱われ、それがゆえに安全で心配ないなどと報じられてきた。この報じ方は内部被曝を無視したウソでしかない(内部被曝問題については本書では取り上げないので、他の有志の方々の書物を読んでいただきたい)が、その安全と謳われて錯覚させられているCT自体がとても危険な検査だということだ。これを日本は世界一保有し、その検査数もまた世界一である。

つまり、あなた方が放射能問題で信じている、検査は安全であるという根幹がすでに間違っているということだ。言い方を変えれば、日本人は世界一ガンになりたがっている愚かな国民である、ということになる。

私はCTを完全否定しているわけではない。それらのリスクをよく考えたうえで、やはりCT検査をやったほうがいい場合も、少なくはあるがちゃんと存在するのだ。何度も書いているように医学は人を助けるために存在しているわけではない。ひたすら病気を作るために存在し、そのためなら情報操作や情報捏造など、当たり前に行なわれる分野なのである。それはもしかしたら人間そのものの本質かもしれないのだ。

で・・・どうしてあなたはCTやX線検査を受けに行くのだろう?




乳がん検診のマンモグラフィーは、1/3ががんではない

(自治医科大学教授 福嶋医師)

2009年7月国際的医学雑誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に掲載された調査結果では、「イギリス、カナダ、オーストラリア、スウェーデン、ノルウェーでの乳がん検診データを評価したところ、マンモグラフィー検診で見つかった乳がんのおよそ半数は過剰診断で、また上皮内がん(がんが乳管内でとどまっているだけの段階)を除外して、浸潤性(乳管周囲に広がった段階)の乳がんだけ見ても過剰診断の割合は35%と推定される」

つまり1/3以上が過剰診断にあたる、ということです。


20~30代の人がは、マンモグラフィー検診はほぼ意味無し

(昭和大学医学部乳腺外科教授 中村清吾氏)

「20代の乳がん患者は全体の0.2%と、男性の乳がん患者と同じくらいのレアケース。そもそも発生頻度が低いので、同じ1000人を検診したとしても、20代と40代ではがんが見つかる人の絶対数が異なります。20~30代の人が、乳がんを恐れてこまめに検診を受けたとしてもメリットが少なく、あまり意味がありません。
死亡が少なく乳腺が発達した若い人の乳房は、マンモで撮影すると全体が白く写り、乳腺のなかにできたシコリを見つけることが非常に困難になる。『雪野原で白いウサギを探すようなもの』ともいわれており、経験を積んだ専門医でも難しいことがある。」


マンモグラフィーでは、初期がんの所見が難しい

(昭和大学医学部乳腺外科教授 中村清吾氏)

「検診で初めて見つかるような初期のがん非常に小さく悪性としての特徴も少ないので、顕微鏡による所見でさえ白黒つけられない場合がある。まして、マンモの画像のみで確定診断は下せません。つまり、がんを早期に発見しようとすればするほど、偽陽性が起こりやすくなってしまうのです」


ほとんど無意味なPET検診

PETは、陽電子放射断層撮影装置と訳される。ブドウ糖を静脈注射し、これを大量に取り込む細胞を調べるという仕組み。異常な増殖をするがん細胞は、正常な細胞より3~8倍多く取り込んでしまうため、1ミリ未満のがんまで発見できるというわけだ。
しかし、2006年の国立がんセンター(東京)の内部調査によると、PETはなんと85%のがんを見逃していたという。2004年2月からの1年間に約3000人が検査を受けたが、がんがみつかったのはわずか150人。そのうちPETによる発見率は15%の23人で、残りの85%はPETではなく超音波やCT、内視鏡といった別の検査で見つかったというのだ。(別冊宝島)

「元来PETとは、がんの治療結果をチェックしたり、再発を調べるときに使われる検査。がんの部位があらかじめ特定できているときには大きな威力を発揮しますが、全身のがんをくまなく確認するのには適していない。脳細胞や腎臓、膀胱はブドウ糖を大量に取り込んでしまうので、その部位のがんのチェックにも不向きです。
さらに言うと、米国やヨーロッパでは、がん健診PETを使うという考え方は存在しないのです」(NY科学アカデミー会員 中原英臣医学博士)


早期発見目的でPET検診するのは、日本だけ

(前田内科医院理事長 アメリカ内科学会上級委員 前田賢司氏)

 そもそも世界的に見ても、がんの早期発見目的でPET検診が行われている国は、日本くらいです。アメリカのがん研究機関が、PETによるがん検診の有効性を認めていません。有効性が証明されていないものに、高額なお金を払うというのは疑問に感じます。

 欧米では、EBM(エビデンス ベースド メディシン)、つまり科学的根拠に基づく医療という考え方を最重要視しています。だからこそ、有効性がまだ証明されていないPET検診は欧米には浸透していないわけです。

 専門家の立場から言わせてもらうと、行政はいわば医療の素人集団。本来の目的である『治す』ということよりも『早期発見』、とにかく見つければいいという姿勢のほうがなぜか優先されているのです。ですが、がんに関する場合、早期発見が必ずしもいい治療、いい予後につながるとは決していえません。

 例えば、肺がんになって余命5年という場合、早期発見して手術を行ったが予後が悪く、死ぬまでベッドにいるのか、また検診を行わなかったため4年後にがんが見つかったときには手遅れだったがそれまでは好きなことができたというのであれば、QOL(生活の質)は高いといえる。早期発見だけが至上目的になってしまったがために、PETが用いられるようになってしまったともいえます。

 PETは1台約3億円。使用する薬剤の管理費など含めた固定費が年間で1億円以上になる。 PETを導入した病院では、機会代や固定費を払うために「客」を呼び込む必要があります。マスコミもそれに便乗してPETがん検診のよさを煽って宣伝する。

 たとえ得意な部位でのがんが見つかっても、結果、死亡率が減るという証明はされていないのです。PETに限らず、日本人はあまりにも多くの検診を受けすぎています。




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